知識量が合格の指標
問題集を通して勉強するのは何のためかというと、知識量を増やすためです。
知識量が増えれば偏差値が高まり、合格可能性が上がります。
とても単純です。
医学部受験とは「知識を使って初見の問題を解けるかを試す試験」
そもそも医学部受験というものを正しく把握してください。医学受験とは、知識を使って初見の問題が解けるか試す試験なのです。
知識を使って知っている問題を解くのはクイズです。
知識を使わず、初見の問題を解くのは論理問題です。
一方、知識を使って初見の問題を解くのが医学部受験です。これは簡単なようで非常に難しいです。
暗記しなければならない知識は膨大ですし、正しく理解していなければ初見の問題に応用することはできません。
だから、知識の定義とは、初見の問題が出ても使いこなせるものという意味です。そして、そのような知識になるよう、日頃から意識的に勉強しなければならないのです。
「◯◯力」という言葉は使わない
例えば、応用力という言葉を使っている人は、「難しい問題を沢山解いていれば、勝手に鍛えられて応用力がつきそう」という感覚を無意識のうちに持っています。
計算力という言葉を使う人は、「計算問題を沢山解いていれば、勝手に計算力なるものが鍛えられそう」といった感覚に陥ってしまいます。
このような無意識な学習は非常に効率が悪いことが知られています。
受験勉強は筋トレと違います。無意識に量だけこなしてもほとんど意味がありません。
必ず知識量に目を向け、知識量を増やそうと意識的に勉強しなければならないのです。
そこで、応用力ではなく抽象化した知識の習得であり、計算力ではなく計算の経験則を蓄積なのです。こういった経験則を含む知識を、意識的に習得し使えるようにならなければ非効率なのです。
問題集の問題をしらみつぶしに解いていく
優秀な医学部受験生ほど、問題番号に◯×マークをつけすべてに◯マークがつくまで徹底したり、まだ解けていない問題が何かわかるよう問題番号を洗い出したり、ノートにマス目を作って番号を振り、該当の問題番号の問題が解けるようになったらチェックをつけていったりと、しらみつぶしに問題集を終わらせていきます。
なぜこのようなことをしているかというと、その問題集に載っている問題を解くのに必要な知識をすべて吸収しようとしているからです。
可能な限り、その問題集から得られる知識を得れば、相応の偏差値が出ます。そしてそれが、合格可能性に繋がっているのです。