>>[12月入塾募集中]個別相談会の詳細はこちら

【決定版】『政経ハンドブック』の使い方とレベル

『政経ハンドブック』の対象

国立・私大を問わず、二次試験・各大学の試験を政経で受験する受験生。

内容がやや高度、解説が詳細であるため、共通テストよりも高度な問題を解く必要のある受験生向きです。

『政経ハンドブック』を使うタイミング

政経を受験で使うと決めたタイミングで購入し、学校の教科書の補完教材として使うと良いです。

教科書と資料集の中間くらいの情報量があり、受験に必要な知識が網羅されています。

『政経ハンドブック』の構成

『政経ハンドブック』は1996年に発刊されて以来、多くの受験生に愛用され、今日では「政経受験者のバイブル」と評されるほどに信頼できる一冊です。この一冊を完璧に理解すれば、あらゆる入試問題に対応できます。

全体は大きく三部に分けられます。

第一部は政治分野、第二部が経済分野、第三部は環境や現代社会の課題など、時事問題を扱う部分となっています。それぞれの部はいくつもの章からなり、各章はさらに細かいテーマから構成されています。(章の例:国際経済、テーマの例:国際通貨基金IMF)

各テーマは「見開き=1テーマ」で解説されます。

左ページには各テーマの入試で問われる基本事項が書かれ、右ページにはそのテーマに関連する時事問題・データ・統計・発展テーマが掲載されています。テーマごとに三段階(A再頻出、B頻出、C標準)で頻度別の重要度が示されています。

左ページの基本事項の解説にはキーワードが赤字で示されているので、付属の赤シートで隠しながら穴埋め学習をすることも可能です。また、キーワードほど重要ではないですが受験生としては押さえておきたいポイントは太字で書かれています。

右ページの関連事項ページには、時事問題・データ・統計・発展テーマがシンプルな図解とともに解説されており、各事項を視覚的に、明快に理解することができます。また、関連事項ごとに「基本・時事・重要・発展・盲点」の表示があり、学習の目安なります。

巻末資料も充実しています。例えば「戦後の内閣」では年号、内閣、できごとが一覧できます。「経済統計データ」では、年次ごとのGDP、物価指数、求人倍率、国の財政状況、国際収支等とその背景を一覧表で理解することができます。その他にも付録や特設テーマ(例:戦後の東西国際関係の流れや動き、など)が充実しており、政治経済を多面的に理解する手助けとなります。

『政経ハンドブック』の使い方

知識をインプットするとき、もしくは政経の学習をしていて不安な箇所が見つかったときに真っ先に参照する、いわば「基本の教科書」として使うと良いです。

問題集ではないため、人それぞれの使い方ができます。ここで紹介するのは一例です。

通読

はじめのページから最後まで読み通しましょう。全部でおよそ180のテーマあります。

各テーマの左ページで基本事項を確認します。わからない単語が出てきた場合には積極的に用語集などを用いて確認してください。

次に右ページの図解を見て、理解を深めます。メモしておきたいことはどんどん余白に書き込み、再び読み返したときの学習に役立てると良いです。

再読

2回目以降は、はじめから1ページずつ丁寧に読み返す必要はありません。

主に併用している問題集で扱われているテーマの補完として使います。

また、パラパラとめくって自分の不安に感じたテーマを復習するなどの使い方も考えられます。赤シートを使用して学習したい人は、この再読の段階で使いましょう。

アウトプット

『政経ハンドブック』は専らインプット用の教材ですので、他にアウトプットの機会を自ら設ける必要があります。

問題演習には、自分の志望校の出題形式と難易度にあった問題集を使いましょう。『政経ハンドブック』でテーマ学習(インプット)→問題集で演習(アウトプット)→わからなかった・不安な箇所を『政経ハンドブック』で確認、というサイクルを確立できると、効率的です。

問題集は、必要な知識をすべて取り扱ってくれるわけではありません。問題集で扱われている知識<『政経ハンドブック』に載っている知識、という関係性にあるので、問題集を解いたら該当箇所を『政経ハンドブック』で読み、周辺知識もインプットするようにしましょう。

『政経ハンドブック』を使う際の注意点

必ず最新版を入手しましょう。なぜなら、この参考書は時事問題を主軸にしているからです。

刻一刻と変わる政治情勢や法律、国際関係、経済情勢の知識を得るためには最新の版が最も適しています。

この参考書に関しては、赤シート学習は万能ではありません。なぜなら、小見出しなど必要以上に多くの用語が赤文字で書かれている箇所がしばしばあるからです。

赤シート頼みで学習していると、どこが本当に重要なポイントなのかを見失い、むしろ効率的な学習ができなくなってしまう可能性があります。インプット用教科書として使用するのが賢明です。

『政経ハンドブック』と併用すると良い問題集・参考書

※いずれも、共通テストでしか政経を使わない人にとっては不要です。

用語集

『政経ハンドブック』は、各テーマの大きな流れや概要をつかむのに適していますが、用語の丁寧な解説は比較的薄い印象を受けます。したがって、用語集を補完教材として使いましょう。

解説を読んでいてわからない単語や、定義がはっきりしない単語に出会ったときは必ずその都度用語集を引くようにしましょう。清水書院や山川出版のものがメジャーですが、高校で用いる政治経済の教科書が清水書院であることが多いため、清水書院のものを選んでおくと無難です。

『政治・経済 一問一答』(東進ブックス)

『政経ハンドブック』で知識をインプットしたら『政治・経済 一問一答』でアウトプットするというサイクルを確立すると効果的です。

他教科に比べ、一問一答的な知識が必要とされる政経に適した教材です。また、この一問一答問題集の著者は『政経ハンドブック』と同じ清水雅博さんです。

『政治・経済計算論述特訓問題集』(河合出版) ※国公立2次試験向け

国公立大の入試は、知識・理解を比較的長い論述問題の中で問うことが多いです。『政経ハンドブック』で大枠をつかんだら、『政治・経済計算論述特訓問題集』の論述問題に取り組んでみましょう。論述問題を書いていく際、自分の理解が定着していない分野が浮彫になっていくので、その都度『政経ハンドブック』を参照すると効果的です。

『実力をつける 政治・経済80題』(Z会)※私立個別試験向け

この問題集は、センター試験、私大、国公立大の入試問題を幅広く掲載した問題集ですが、その中でも特に私大の問題が充実しています。私大特有の穴埋め問題などに慣れるためには最善の一冊です。『政経ハンドブック』で学習した知識のアウトプットとして活用しましょう。

『政経ハンドブック』に関するQ&A

「教科書と資料集の間」とありますが、教科書より、資料集より、優位な点はどこにありますか?
教科書より優位な点は、図解が充実している点です。教科書は文章が中心の構成ですので、一つの単語・事項を、他の事項との関連の中で把握するのが難しいです。それに比べ図解であれば、すっきりと素早く把握することができ、図を丸ごと覚えてしまえば、長期的な暗記の定着にも役立ちます。

資料集より優位な点は、注目すべきポイント、覚えるべきポイントがはっきりしている点です。資料集はあらゆる資料やデータを網羅的に記述しているため、どれが優先的に重要なものなのかを判断することが難しいです。『政経ハンドブック』では、受験に出るポイントがピンポイントで詳しく解説されるので、無駄を省き効率的な学習が可能となります。
『政経ハンドブック』は若干紙面が見にくいように思いますが、その点はどのように回避できますでしょうか?
たしかに太字や赤字が多すぎるため読みにくい部分があります。しかし、内容は申し分ないので、多少は我慢して読むしかありません・・・。キーワードを全て覚えることは不可能ですので、単語を追うよりも、各テーマの包括的な理解を優先して読み進めると読みやすくなります。