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【決定版】『理系数学の良問プラチカ』の使い方とレベル

 

『理系数学の良問プラチカ』の習得レベル

レベル1:5割以上の問題を、自力で解くことができる。

レベル2:8割以上の問題を、自力で解くことができる。

『理系数学の良問プラチカ』の特徴

解答冊子がかなり厚いことが最大の特徴です。

つまり、理系数学の良問プラチカは解答がかなり手厚く書いてあります。多くの実践的な問題集は、解答がかなり簡略化されていることが多いです。そんな中、理系数学の良問プラチカでは丁寧でわかりやすい解答が記載されているため、自主学習にも十分用いることができるといえます。

プラチカレベルの難解な問題が掲載された問題集で、ここまで詳しく解答が用意されているのは比較的珍しいです。

『理系数学の良問プラチカ』の使い方

問題を解く

問題を解いていくのですが、必ずしも前のページから順番にやる必要はありません。分野ごとに問題がまとまっているので「図形1問、ベクトル1問、整数1問ずつ」といった具合で満遍なく進めていっても構いません。

また、詰まってもすぐに解説を読むのではなく、1問あたり5分ほど粘って考えてください。

解説を読む

数値が合っていてもいなくても、解説はしっかり読み、ポイントを掴みます。

加えて、『Focus Gold』『青チャート』といった網羅系問題集にも戻り、問題を紐づけましょう。『理系数学の良問プラチカ』のような難問も、すべて『Focus Gold』や『青チャート』の典型問題をベースにしています。紐づけを行うことによって頭が整理されます。

『理系数学の良問プラチカ』に入る前に・・・

『Focus Gold』や『青チャート』で偏差値67.5、『1対1対応の演習』で偏差値72.5(※どちらも河合塾の全統記述模試ベース)を取得してから入る問題集になります。

『理系数学の良問プラチカ』の概要

本書『理系数学の良問プラチカ』では、良問=典型・頻出問題と捉え、さまざまな大学の入試問題の中でも特に汎用性の高い問題が集められています。

大学入試において大事なのは、難しい問題が解けるようになることではありません。基本・典型問題や、頻出の標準問題をいかに確実に得点にできるかのほうが重要です。受験は相対評価だから、当然です。

そのため、難問や回答に奇抜な考え方を用いるものはあえて省かれてあります。頻出の入試問題を集めているので、培った基礎をどうやって応用問題で使っていくのか、学びやすい教材といえるでしょう。

『理系数学の良問プラチカ』を使えば、計算スキルを正面から身に着けるとともに、基礎的な考え方を応用問題で使えるようになります。

『理系数学の良問プラチカ』のレベル

『Focus Gold』や『青チャート』より難しく、『スタンダード数1A2B』『オリジナル・スタンダード数3』(ともに数研出版)よりも簡単な位置づけにあります。

『理系数学の良問プラチカ』の松濤舎での取り扱い

数学という科目は、典型問題を習得したなら「できるだけ多くの問題を事前に解いておくに越したことはない」科目です。

そのため『理系数学の良問プラチカ』もやれるに越したことはないですが、本書に掲載されている数問をやっただけでどれだけ確実に成績を伸ばすことができるかと言われると微妙です。

このような「数少ない難問を集めた問題集」は無数にあり、時間はかかるものの、成績への跳ね返りは見えにくいです。受験生は時間という限られたリソースを最適配分し、総合点の最大化を目指さねばならないことを考えると、ほとんどの受験生は本書に時間をかけるより、他科目に時間をかけるべきです。

定量的な説明をすると、本書に入るまでには『Focus Gold』で偏差値67.5に到達後、『1対1対応の演習』で偏差値72.5前後が取れている必要があります。本書はその次のレベルに位置付いているからです。

しかし、すでに数学で偏差値72.5が取れているのであれば、他科目に時間をかけるか、過去問演習に入るべき人が99%のはずです。

本書に手を付けるべきかどうかは、上記を踏まえ個々で判断ください。