[推奨]松濤舎の指定問題集です。
『エクセル化学』で取得可能な偏差値
『エクセル化学』だけで偏差値67.5まで取得可能です。
*全統記述模試(河合塾)の偏差値
『エクセル化学』を使った合格実績
松濤舎での合格実績を以下に記載します。
・医学部医学科
大阪大学、横浜市立大学、筑波大学、広島大学、金沢大学、新潟大学、熊本大学、岐阜大学、浜松医科大学、鳥取大学、愛媛大学、大分大学、高知大学、富山大学、弘前大学、秋田大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、日本医科大学、国際医療福祉大学、自治医科大学、昭和大学、東京医科大学、東邦大学、日本大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、東京女子医科大学、埼玉医科大学 など
・他学部
東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、東北大学、神戸大学、千葉大学、筑波大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、MARCH など
※代替可能な問題集を使った合格実績も含む。
『エクセル化学』の習得レベル(+取得可能な偏差値)
レベル1:WARMING UPの8割以上が、自力で解ける
レベル2:基本例題・基本問題の5割以上が、自力で解ける
レベル3:基本例題・基本問題の8割以上が、自力で解ける:偏差値60
レベル4:応用例題・応用問題の5割以上が、自力で解ける
レベル5:応用例題・応用問題の8割以上が、自力で解ける:偏差値67.5
*全統記述模試(河合塾)の偏差値
『エクセル化学』の使い方
まずはWARMING UPで基本的な用語を確認したり、計算問題を解いたりします。
『エクセル化学』は、WARMING UPで基本的な細かい知識をひと通り確認できる点が非常によいです。ありそうでないコンテンツなのです。
なお、WARMING UPより前にある教科書的な解説の部分は読んでも頭に入らないので特に目を通す必要はありません。以後、問題を解きながらわからないことがあった場合に確認に使ってもよい程度です。
そのまま基本例題・基本問題に入ります。
基本例題は問題のすぐ下に解答が付いていて使いやすいです。基本問題のうち、特に重要なものを例題として取り上げています。
基本問題もわからなければすぐに解答を見てよいです。もはや1周目は解答を開きながら進めてもよいくらいです。知らない考え方や解き方を知るために勉強するため、1周目から悩んでも仕方ありません。
習得レベルの定義で書いたように、基本例題・基本問題が8割以上、自力で解けるようになれば偏差値60まで取得可能です。
化学で偏差値67.5を目指す場合、応用例題・応用問題まで解く必要があります。
こちらも基本例題・基本問題と同様、順に解き進め、わからなければすぐに解説を読み、考え方・解き方を学びましょう。
『エクセル化学』使用時の注意点
『エクセル化学』は、できるだけ間隔を置いて復習する
集中学習は学習効率が低いので、分散学習するようにしてください。
同じ問題を短期間に繰り返しても定着した気になるだけで、長期的には記憶が保持されません。3日以上は間隔を置くようにしてください。
『エクセル化学』で解けた問題は、模試前までできるだけ復習しない
自力で解けた問題には◯マーク、解けなかった問題には×マークをつけ、×マークがついた問題だけを復習するようにします。模試1週間前になったら、一度◯マークがついた問題を復習してOKです。
『エクセル化学』でわからない問題があったら解説をすぐ読む
すべてに共通しますが、わからなかったらすぐに解答を読みましょう。その際、自分で解き直す必要はないです。なぜなら、手を動かす以前の、方針を立てる段階でつまずいている場合が9割以上だからです。方針が立てられるようになるよう、事象そのものを理解したり、その問題のポイントを理解することのほうが優先です。手を動かすのは、次の周回時に方針が浮かぶようになっていたらでよいです。
『エクセル化学』は、どんな知識があったら解けたかを探す
知識があれば解けない問題はありません。どんな知識があったらその問題が解けたかを考えながら解説を読むようにしてください。
特に、解答解説の「エクセル」というコンテンツには重要事項が書かれているので必ずチェックします。
巻末にある「論述問題を解くにあたって」「入試ポイント・実験問題を攻略する」「入試のポイント・発展知識」もやるようにしてください。
『エクセル化学』1問にかける時間
平均10分(5分〜15分)
※瞬殺できる状態をゴールとしましょう。
『エクセル化学』の特徴
『エクセル化学』の高い網羅性と丁寧な解説
基礎〜標準レベルの典型問題の掲載数が圧倒的に多いことが本書の特徴です。
問題数が多いと解説が簡素な問題集も多いのですが、本書の別冊解答は解説が大変丁寧でわかりやすいので、安心して問題演習することができます。
『エクセル化学』は進学校で採用されている
『エクセル化学』は都内の難関中高一貫校で使用されています。その理由はシンプルで、教科書傍用問題集(セミナー、リードα、センサーなど)の中で扱っている問題数が多いからです。
難関大学合格者が使っている問題集を徹底的に勉強することは、受験勉強の定石です。すなわち、進学実績が高い高校が採用している教材を優先的に使用し、徹底することが合格への近道となるのです。
『エクセル化学』で典型問題が網羅的に解けるようになったら、あとはいくらでも難しい問題集を積み上げていくことができる状態になります。
エクセル化学はもっとも網羅性が高く、解説もわかりやすいという特徴を持っています。
これだけで採択する理由になるのですが、他の教科書傍用問題集を選ばない明確な理由も存在します。
そもそも、他の教科書傍用問題集は市販されていないか、売られていても解説がついてきません。なぜなら教科書傍用問題集は学校専売での売上が大きく、「解答が出回ってほしくない」という学校の先生の要望に応えているからです。
『エクセル化学』は網羅性が高い上に、市販されていて解説も付いてくるという、大変稀有な教科書傍用問題集なのです。
『エクセル化学』の進め方
次の定期テストの出題範囲、あるいは模試の出題範囲を対象とし、最初から最後まで1周します。
その際、自力で解けなかった問題に×マークをつけ、×マークのついた問題だけを2周目以降に解いていきましょう。一度、◯マークがついた問題は出来るだけ放置し、分散学習したいからです。
出題範囲をまずは1周し、2周目からは×マークしか付いていない問題を復習するルールで進めれば、自動的にもっとも間隔をあけて復習することになります。
受験勉強は9割以上が復習の時間です。復習効率を最大化するためには、1周目から◯×マークを付けたマネジメントが必須なのです。
なお、短期的に復習してもよいですが、原則として3日以上あけてから復習して解けた場合に◯マークをつけるルールにしましょう。
分散学習は、復習までの期間が長ければ長いほど、長期的に記憶できることが科学的にわかっているので、短期的な復習は基本的には推奨しません。
ただし、難しい問題でつまずいたときなどは、以前やった簡単な問題に立ち返るべきです。そういった場合、短期的な復習をしてもちろんOKなのですが、それで解けたとしても、◯マークはつけないようにしましょう。
『エクセル化学』の前にやること
『宇宙一わかりやすい高校化学』シリーズをひと通り読み、その後は辞書として使用します。東大や医学部合格者も使用している参考書です。使い方は下記に詳しく記載してあります。
宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ
『エクセル化学』の次にやること
『エクセル化学』だけで偏差値67.5に到達可能ですが、偏差値70まで上げたい場合、『化学の良問問題集[化学基礎・化学]』(旺文社)に入ります。
良問問題集は『重要問題集』に対抗して作られた問題集ですが、『重要問題集』より良問揃いで解説も詳しく、基礎から応用まで網羅性が高いのが特徴です。
ほとんどの難関大学受験者は『化学の良問問題集』が終われば、過去問に入ってOKです。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
化学の良問問題集
『エクセル化学』と代替可能な問題集
『エクセル化学』と並ぶ教科書傍用問題集に、『セミナー化学』『リードα化学』『センサー化学』がありますが、いずれもほぼ同じです。
もし何も持っていなかったり、ゼロからはじめるのであれば『エクセル化学』を推奨します。
理由は、市販で購入しても解答が付いてくるからです。また、網羅性もこの中では比較的高く、解説も他書と比べてわかりやすいという点が挙げられます。
しかし、学校ですでに以下の問題集が指定されている人が、わざわざ『エクセル化学』を購入するほどでもないですし、被ったレベルの問題を二度解くことは非効率です。
非効率性を上回るほどの便益がない限り、いま使用している問題集を使い続けて問題ありません。
『エクセル化学』に関するQ&A
- 『エクセル化学』だけで医学部に合格できますか?
- はい、偏差値67.5まで取得可能なので可能です。ただし、構造決定の扱いが少ないので(=これは他の教科書傍用問題集にも言えることですが)、『化学の良問問題集』まで入り、補うと万全の状態になります。
『エクセル化学』の問題数
・基本例題、応用例題:計112問
・基本問題、応用問題、発展問題:計624問