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【決定版】『1対1対応の演習』の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

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『1対1対応の演習』で合格できる大学

『Focus Gold』『青チャート』などの網羅系問題集で偏差値67.5まで到達したあと、『1対1対応の演習』まで習得すれば、偏差値72.5まで取得可能*です。

(*)ロジック:①実際に全統記述模試と問題集を紐づけ、解けるべき問題を割り出して算出。②実際に生徒が取得した偏差値と習得レベルとの関係を踏まえ、現実的な偏差値を割り出しています。

『1対1対応の演習』で偏差値70が取得可能ということは、河合塾のボーダー偏差値**で、偏差値70の大学まで対応可能を目安として考えてください。

(**)ボーダー偏差値は河合塾が発表している値で「昨年、その偏差値を取った人の50%が合格した偏差値」が定義です。科目別では発表されません。パスナビで表示される偏差値も、この河合塾のボーダー偏差値です。

『1対1対応の演習』による松濤舎の合格実績

Focus Gold だけで合格/医学部医学科

金沢大学、新潟大学、浜松医科大学、愛媛大学、大分大学、富山大学、弘前大学、秋田大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、日本医科大学、国際医療福祉大学、自治医科大学、昭和大学、東京医科大学、東邦大学、日本大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、東京女子医科大学、埼玉医科大学 など

Focus Gold + 1対1対応の演習 で合格/医学部医学科

横浜市立大学、広島大学

Focus Gold + 1対1対応の演習 + 新数学演習 で合格/医学部医学科

大阪大学

『1対1対応の演習』で取得可能な偏差値

松濤舎では、各問題集に「習得レベル」を定義しており、偏差値(全統記述模試)との関係がわかっています

『1対1対応の演習』の習得レベル

レベル1例題5割以上手を止めずに解ける
レベル2例題8割以上手を止めずに解ける
レベル3演習題5割以上手を止めずに解ける
レベル4演習題8割以上手を止めずに解ける:偏差値72.5

『1対1対応の演習』の偏差値と問題数

偏差値72.5を取得するために、『1対1対応の演習』で解けるようになるべき問題数は以下となります。

偏差値72.5例題+演習題の8割約300問(数1A,2Bは約200問

問題数
数と式12
2次関数20
集合と論理8
図形と計量10
データの分析3
問題数
場合の数12
確率12
整数18
図形の性質12
問題数
式と証明16
複素数と方程式8
指数・対数・三角関数15
座標19
微分法とその応用11
積分法とその応用14
問題数
平面のベクトル13
空間のベクトル12
数列16
融合問題18
問題数
極限14
微分法とその応用18
積分法(数式)18
積分法(面積)12
積分法(体積・弧長)13
問題数
2次曲線8
いろいろな関数・曲線8
複素数平面14
極と極線6

『1対1対応の演習』を課題に組み込む

以上のように、「志望校が決まる」⇒「偏差値が決まる」⇒「問題集の習得レベルが決まる」⇒「解くべき問題数が決まる」というロジックが成り立ちます。

松濤舎ではこのロジックをもとに、定量的な課題を作成して、徹底した管理指導を行い、高い合格率を誇っています。

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『1対1対応の演習』の使い方

数学は積み上げの科目なので、数1A,2B,3を並行するのではなく数1A⇒数2B⇒数3というように進め、再び数1Aに戻るようにしましょう。すると、復習間隔が最大限あき、自動的に分散学習にもなります。

その前提で、次のように使っていってください。

まず例題を解く

まずは例題に目を通します。その際、すぐに手を動かすのではなく、次の知識が想起できるか確認してください。

Q1. 問題の特徴、出題の意図は何か?
Q2. 解くのに必要な知識は何か?(=何を知っていたら解けるか?)

これらが想起できなければ、解説をしっかり読み込み、これらを明確にすることからはじめましょう。すでにFocus Goldや青チャートで典型問題の解法はひと通り頭に入っている状態のはずなので、単に「その問題」が解けても仕方ありません。これまで勉強してきた問題で得た、どんな知識を使って解く問題なのか、意識しながら解いてください。

解説を読む

手を動かしている時間は、往々にして、頭が働いていない時間になりがちです。手を動かすのは、想起した知識が本当に答案に書き出せるほどになっているかを確認するためです。「手で覚える」といったことはないので注意してください。

また、基本的には『Focus Gold』などの網羅性の高い問題集の類題、あるいは組み合わせになっているはずです。事あるごとに戻り、どんな知識があれば解けたかを確認するようにしてください。

手を動かす

ポイントが想起できたら、実際に手を動かして答案を作ってみてください。想起できても記憶が曖昧だったり、勘違いしていたり、思わぬところ(計算過程の場合分けなど)で手が止まることもあると思います。完答できるまで繰り返しましょう。

『1対1対応の演習』1問にかける時間

例題・演習題

1問20分*

(*)ロジック:①Focus Goldや青チャートの例題(練習)は、1問15分でちょうどよい時間。②東大でも大問1つにかけられる時間が25分であることを考えると、1問25分以上は「かけすぎ」と言える。③実際、使用していた生徒も25分あれば十分と証言。よって、1問20分で見積もりましょう。

『1対1対応の演習』の難易度(レベル)

例題

Focus Goldの星3,4レベルの問題が揃っています。StepUp問題くらいの難易度のこともあります。

青チャートならコンパス3〜5レベルの問題、Exerciseレベルの難易度もあります。

基本的に『1対1対応の演習』に入った人は、8割以上解ける状態を目指したいです。

演習題

Focus Goldの星4レベル、StepUp問題くらいの難易度が揃っています。

青チャートならコンパス4,5、Exerciseの中でも難しいレベルの問題が揃っています。

『1対1対応の演習』の演習題で8割以上の正答率を目指すことは分野によっては難しく、5割の正答率で切り上げても構いません。

『1対1対応の演習』の前にやるべきこと

『Focus Gold』を星4まで、あるいは『青チャート』をコンパス5までやり、偏差値67.5まで上げてから『1対1対応の演習』に入りましょう。

やってみるとわかりますが、『1対1対応の演習』のほぼすべての問題が『Focus Gold』『青チャート』『ニューグローバル・レジェンド』に帰着できます。それらの類題であるか、2〜3問を組み合わせて作られた問題であるか、そのどちらかになっています。

よって、『Focus Gold』『青チャート』『ニューグローバル・レジェンド』の習得レベルが高くなっていれば『1対1対応の演習』の解答解説の内容は問題なく理解できます。理解できなければ、それら問題集の習得レベルが低いはずなので、該当分野を復習してください。

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『1対1対応の演習』に関する注意点

『1対1対応の演習』は『Focus Gold』『青チャート』『ニューグローバル・レジェンド』に並ぶ問題集ではありません。

これらの網羅系問題集をやったあとでなければ上滑りを起こし、かえって毒になるので注意が必要です。

網羅系問題集で典型問題を網羅的に習得したあと、『1対1対応の演習』その類題や組み合わせられた問題を解くことで、典型問題の体系化が促進されたり、応用性が高まるのです。

一方、『1対1対応の演習』は典型問題を組み合わせた問題だけを取り扱っています。著者の方々も「はじめに」に、できるだけ少ない問題を扱うことを重視していると書いているほどです。

『1対1対応の演習』だけでは典型問題が網羅的に習得できず、解法の丸暗記になり、応用もできないという、最悪の状態になってしまうので注意が必要です。

『1対1対応の演習』を使う理由①

そんなリスクの多い問題集ではあるのですが、『Focus Gold』の習得レベルを上げたあとであれば有用な問題集へと変わります。『1対1対応の演習』を使うメリットは大きく2つあります。

1つは、重要な問題(ポイント)が明確になること

『Focus Gold』は網羅系問題集であるが故に、何が重要なのかがぼやけてしまうのも事実です(全部重要なのですが)

その分『1対1対応の演習』は扱っている問題が絞られており、確かに重要な問題ばかりなので、重要なポイントだけをおさらいしやすいのです。ゆえに、模試前にひと通り復習する際に重宝します。

『1対1対応の演習』で十分理解できていない問題は『Focus Gold』に戻って該当テーマの復習すれば『Focus Gold』のより深い理解に繋がります。

繰り返しになりますが、だからといって『1対1対応の演習』のみをやればいいわけではありません。

『1対1対応の演習』を使う理由②

実力がつくというのは当然重要ですが、難関大学合格者の多くが使っているという点も重要です。

「過去の合格者が使っていて評判が良いもの」は保険としてやっておくべきであり、合格者がやっていたものを自分もやったという事実が入試本番での自信にもつなります

『1対1対応の演習』に書かれていること

「はじめに」

「はじめに」には以下のような内容が書かれています。

  • 『1対1対応の演習』シリーズは、入試問題から、基本的/典型的だが得るところが大きい問題をできるだけ少ない題数(例題53題、演習50題)だけ精選している。掲載問題には以下のような特徴ある。
    • これからも出題される典型問題
    • 一度は解いておきたい必須問題
    • 幅広い応用がきく汎用問題
    • 合否への影響が大きい決定問題
  • 難関校レベルの問題を解く際の、足固めをするのに最適な本である。
  • 本書の次のレベルとして『新数学スタンダード演習』『新数学演習』がある。

このように、『1対1対応の演習』は、できるだけ少ない問題を選ぶことを重視して作られており、網羅的に典型問題を扱うことで知識を体系化するためというより、ツボを押さえるための問題集であるといったことが書かれています。

「本書の構成と利用法」

「本書の構成と利用法」には次のようなことが書かれています。

  • “1対1対応”というタイトルは、各テーマにおいて必要になる知識や手法を例題で確認したあと、それと同じテーマに1対1で対応した演習題が載っているという特徴を意味しています。本書のタイトルにもなっている重要な特徴ですので、必ず演習題も解くようにしてください。
  • 「要点の整理」というコンテンツには、その分野の問題を解くために必要な定義、用語、定理、必須事項などがコンパクトにまとまっている。ただし一部、教科書にない事柄についても述べられています。 ※『Focus Gold』の章頭にも載っているような内容であるため、特に読む必要はありません。
  • 解答の前文には、そのページのテーマに関する重要な手法や解法がコンパクトにまとめられています。前文を読めば、その問題を通して学んでほしいこと、「この手の問題はどう解いたらいいか」が分かります
  • 「ミニ講座」には、例題の前文で詳しく書ききれなかった重要手法や、やや発展的な問題に対する解法などを1〜2ページで解説したコンテンツです。例題の前文はとても重要なので、この「ミニ講座」にも解けるようにしましょう
  • 「コラム」には、その分野に関連する興味深い話題が紹介されています。目を通しておくとよいでしょう。

『1対1対応の演習』の代わりになる問題集

『1対1対応の演習』ではなく『新数学スタンダード演習』『数学Ⅲスタンダード演習』を使ってもよいです。

同じ出版社の、ほぼ同じレベルの問題集になります。

 

 

『新数学スタンダード演習』『数学Ⅲスタンダード演習』は、「はじめに」にも書いてあるように、レベル的には『1対1対応の演習』とほぼ同じなのですが、

レベルは若干高い
類題が載っていない
・テーマでまとまっていないのでヒントが少ない
総合問題を扱っている

といった点が違います。詳細については以下を参照ください。

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『1対1対応の演習』の次にやること

ほとんどの大学で『1対1対応の演習』までやれば過去問に入ってOKです。

『新数学演習』で数3微積分などを部分的に補うこともあります。

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志望校によっては、駿台実戦模試の過去問に入ったり、他科目に時間を割くことも多いです。

【決定版】数学の勉強方法と年間スケジュール

難関大学受験生向けに、数学の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。


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