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【決定版】高校の役割と活用方法

大学受験における高校の機能

前提として、高校は大学受験予備校ではありません。つまり、学校の先生は受験指導における専門家ではないですし、そうあるべきでもないと考えます。学校と予備校ではミッションが異なるのです。

志望校合格という目標だけを突き詰めた場合、学校にだけ頼っても最適解は得られません。先生がすべてをお膳立てしてくれるわけではありませんし、カリキュラムも個別に最適化されてはいないのです。そのため、自分自身で受験勉強を組み立てていかねばならず、その要素の一つとして高校生活というものを適切に位置づけ、活用していかなければなりません

本記事では「志望校合格を目的として設定した際、どのように高校を活用するのがよいのか?」という疑問に対する回答まとめました。

授業

授業とは、語りと板書で新しいことを教えてくれる場です。教科書や参考書で未習範囲を独学するのは大変ですが、授業は内容をある程度噛み砕いて教えてくれます。つまり、未習範囲を勉強するのに、授業という形態は適しているわけです。

予習

学校で授業を聴いたものを理解する方が効率的なので、予習に時間をかける必要はありません。やるとしても、前の授業の範囲を授業開始前に、ノートや参考書で見返しておくくらいです。

英語や古文の和訳を事前にしていくのも効率が悪いのでやる必要はありません。全訳を手に入れた上で繰り返し読むほうが圧倒的に効率的です。

そもそも教科書は人が教える前提で作られているものなので、独学には向いていません。教科書を用いた予習は非効率な上、苦手意識を植え付ける原因にもなるのでやめましょう

復習

授業の復習をする必要はありません。すぐに問題集を使った問題演習に入りましょう

定期テスト

定期テストは、新しく習った範囲を固めるために活用しましょう。定期テスト対策で習得レベルを上げることができなければ、どんどん”借金”がたまっていきます。

定期テスト期間の14日前になったら、それまでのすべての勉強は一旦ストップし、定期テストに向けた勉強に切り替えます

その際、学校で指定された問題集だけをやってはいけません。大学合格レベルに足らないことが多いからです。

例えば、数学では教科書補助の『4ステップ』だけ勉強し、『青チャート』などはやる必要はないと言う高校が多いですが、多くの難関大受験生にとっては足りません。必要十分なレベルの問題集を追加、定期テスト対策期間中に、テストの出題範囲をやるようにしましょう。

模試

一度解けた問題を復習をする機会

問題集で解けなかった問題には×マークをつけ、3日以上は間隔を置いてから復習します。なぜなら、短期的に繰り返しても短期的に頭に残るだけで、長期的な記憶の保持にはならないからです。

一方、一度解けた問題には◯マークを付けて長期間放置します。新しい知識を学ぶことが勉強であり、できる問題を繰り返す勉強ほど無駄なものはないからです。

◯マークの付いている問題は、模試の前に復習しましょう。

◯マークが付いている問題のうち、忘れている問題も結構あるはずですが、全く問題ありません。逆にそれは、◯マークの付いた問題をあえて放置し、できていない問題・わからない問題にだけ時間を使ってきた証拠です。

模試前の7日間は、◯マークが付いた問題も含めて模試の出題範囲を復習しましょう。模試前に◯マークのついた問題も復習する期間をきちんと確保するからこそ、普段の勉強では◯マークのついている問題を安心して放置、スキップすることもできます。

外部模試を受験し、全国区思考へ

高1,2生限定の話ですが、学校で河合塾の全統模試を受験することはそれほど多くないと思いますが、受験者層のレベル的に全統模試がもっとも参考になります。早いうちから受験し、全国レベルでの自分の位置づけを知り、全国区で考えるようにしましょう。

特に地方の高校は進研模試のみ受験しているケースが多く、相当高めの偏差値と、甘い合格判定が出ます。その判定に安心し、低いレベルの問題集だけを極めようとしている生徒が多いのですが、高3になってから厳しい現実を知ることになるので早めに全統模試を受験することを推奨します。

河合塾の全統模試は年3−4回ほど開催されています。

実力テストについて

高校によっては校内に伝統の「実力テスト」なるものがありますが、ほとんどが入試にも出ないような難問を出題します。無駄なので特に対策は必要ありません。

難しい問題集について

高3の夏休みが終わると、ひと通り学習指導要領の範囲を終えた教科から、難しい過去問を使った演習授業が始まります。

よくあるのが、数学の『オリジナル・スタンダード 数学演習III』『スタンダード数学演習I・II・A・B』、理科の『重要問題集』(いずれも数研出版)を使った授業で、解答解説も配らず生徒に予習させてきて、黒板に解答を書いていくという形式になっていますが、ほとんどの生徒にとって無駄なので、適当に受け流すことを推奨します。

そもそもこのレベルの演習をやって意味があるなら、他教科に時間を使うべき人が圧倒的に多いです。

それに、解答・解説のない問題集を使って勉強するのは圧倒的に効率が悪いです。わからない問題はさっさと解答・解説を読み、解き方を定着したほうが良いのです。なぜなら、最終的には問題集に載っている解き方・考え方を記憶することが目的なのであって、問題を自力で考えて解くのか、すぐに解答・解説を読むのかは手段でしかないのです。残念なことに、これらの問題集に載っているような難問題を解く解法は、他の問題に応用しづらいものが多かったりするため、結局、解説を見てもあまり学ぶことがなかったりします。

高3になってから難しい問題集に入り、急に成績が伸び悩む人がいますが、すぐに使用をやめ、再びボトムアップの問題集を復習しましょう。これだけで全統模試で偏差値65以上は取得でき、東大を除くほとんどの大学でボーダー偏差値を超えることができます

理科の『重要問題集』も、問題の選定と解説が微妙で、なぜ良い問題集と言われているのかわかりません。『重要問題集』に入る前に、網羅的問題集をやる時間にあてるべき人の方が多いでしょう。

共通テスト対策

10月以降になると、授業が共通テスト対策に変わる高校が多いです。また、学校主催の共通テスト模試が年3~4回あります。これらの対策で基本的には十分なので、自宅学習は個別試験対策にできるだけ時間を使いましょう。演習が足りないと感じる場合、12月以降に過去問・予想問題集を追加すればよく、それでも十分間に合います。