日本史A・日本史Bの違い
最大の違いは範囲です。
日本史Aは近現代のみの出題です。一方、日本史Bは原始時代から現代まで幅広い学習が必要となります。
日本史A選択可能な人は日本史A,Bどちらを選択すべきか?
志望校変更の可能性が全くなく、すべての志望校(2次試験含む)で日本史Aが選択可能な場合のみ、日本史Aを選択した方が効率的ではあります。
一方、少しでも日本史Bを利用する大学の受験可能性があるのであれば、日本史Bの学習を進めるべきです。
共通テストにおける日本史A,Bの違い
難易度や出題形式はほぼ一緒であるため、同じ学習時間をかけるのであれば、単純に出題範囲の狭い日本史Aの方が高得点が望めます。
近現代以降というのは山川の詳細日本史Bでは3/8程度の分量で、単純計算では勉強量もおそらく同程度で済むと予想されます。特に、文系科目に時間をかけていられない理系受験生にとっては選択肢に入ってくるでしょう。
日本史A対策方法について
受験参考書・問題集もほぼすべてが日本史Bを前提としており、日本史A専門に蓄積された対策やノウハウも日本史Bに比べると圧倒的に少ないという点は無視できませんが、参考書に関しては日本史Bの参考書の近現代の部分を学習することでカバーできるので大きな問題ではありません。
日本史A対策方法は、下記
日本史A選択を考えている人への注意
高1で日本史Aを受講する人も多いかと思います。しかし、日本史Aが受験可能な大学は限られていますし、特に偏差値の高い大学では日本史Bなら選択可、日本史Aは選択不可のところが多いことには注意してください。
日本史A選択をする人でありえるケースとしては大きく次の2つにまとめられるでしょう。
1. 志望校変更により日本史Aで受験可能となったケース
・志望校変更をした結果、日本史Bではなく日本史Aで受験可能になった
社会以外の科目の点数が伸び悩み、志望校を下げた結果、日本史Aで受験可能になるケースです。
2. 短期間で共通テスト対策が必要となったケース
・私立専願(理系)だったが、国公立にも出願しようと考えるようになり、最小限で共通テストを突破したいと思っている
・私立専願(文系/数学選択)だったが、国公立にも出願しようと考えるようになり、最小限で共通テストを突破したいと思っている
『センターはこれだけ! 金谷俊一郎の日本史B』が大変優れた問題集であることを踏まえると、日本史Aを選択するのはよい意思決定と言えます。世界史Aや公民を選択するより負担は圧倒的に軽くなります。
日本史Aの平均点が低いことについての仮説
例年、日本史Bより日本史Aの方が平均点が低いのですが、これは受験者層の違いが最大の原因と考えられます。
日本史A受験に対応した大学は相対的に偏差値の低い大学が多いことや、大学受験を目的としていない記念受験的層が日本史Aを選択しているのではないかと考えられます。
問題を見ても、日本史Aの方が難しいということはありませんのでご安心ください。