前提:入試本番は身一つで臨む
入試本番に持っていけるのは自分の脳だけです。これだけ心許ない経験をすることはないでしょう。だから、知識を外部化してはいけません。誰かから物事を教えてもらうことに慣れてはいけないのです。
普段から授業を受けて「知識は他人から教えてもらえるもの」という認識を持つと、入試本番に強烈な不安感に襲われます。
常に自分で考えて問題集を解き、受験の原理原則に則って学習方法を見直し「自分はやるべきことを完璧にやっている」という自信を常に感じられる学習をしていかなければなりません。
やるべき問題集を周囲より徹底的にやった、という事実
受験は相対評価です。上から順に点数の高い人から合格が決まっていきます。
ということは、試験会場の誰よりも、やるべき問題集、合格最低点を上回るのに十分な知識が身につく問題集をやった、という事実がとても重要です。
合格者たちがやっていた問題集を自分も徹底してやった、というのもほぼ同義です。この自信が入試本番、試験会場に入ったときに落ち着いて受験するのにつながります。
典型問題を網羅的にやった、という事実
受験は相対評価なので、他の人が落とさない問題を自分でも落とさないことが鉄則となります。典型問題を網羅的にやったという事実は実際に本番の得点にもつながりますし「自分が解けない問題は他の多くの人も解けない問題だ」という自信にもつながります。
なお、典型問題を完璧にすれば、地方国公立医学部、私立医学部(上位を除く)、慶応、早稲田には入れる実力は十分につきます。
ケアレスミス対策を十分にやった、という事実
十分な知識を身につけたら、あとはその知識を置いてくるだけです。
大敵なのがケアレスミスです。
ケアレスミス過去問演習や応用問題演習を多く積めば治るものでもなければ、センスの有無で決まっているものでもありません。
要は知識です。
予め本番でもしうるケアレスミスというものを練習段階でやっておき、それをすべてメモしてストックしておくこと、そして同じ過ちを繰り返さないよう記憶しておくことがすべてです。
暗記科目で安定して点数が取れている、という実績
英語や理科など、知識を頭に入れれば点数が安定する教科で得点できることは、受験本番で大きなアドバンテージとなります。数学は、本番次第では大きく失点することもありますが、英語や理科は知識さえあれば固く点数がとれます。シミュレーションによっては、英語と理科の点数だけでほぼ合格を確信することができることもあり得ます。
すべての教科が重要ですが、特に英語と理科は安定して点数が取れるので、絶対に固めておきましょう。