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【決定版】『アクセス物理』の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

『アクセス物理』で取得可能な偏差値

松濤舎では、習得レベルと偏差値(全統記述模試)の関係性がわかっています。

レベル1:導入問題が8割以上、手を止めずに解ける
レベル2:基本例題/問題が8割以上、手を止めずに解ける:偏差値57.5
レベル3:発展例題/問題が5割以上、手を止めずに解ける:偏差値60
レベル4:発展例題/問題が8割以上、手を止めずに解ける:偏差値65

こちらをもとに、定量的な指導・課題作成を行っています。

『アクセス物理』に入る前に押さえておきたい、物理の特徴

物理は、複雑な事象を、数少ない原理原則に基づき、分解していく科目です。その公式をいつ、どのように、なぜ利用できるかという知識を整理し、体系化していく必要があります。

『アクセス物理』をはじめとする教科書傍用問題集は、この知識の整理や体系化を学習者に任せている側面が強いです。一方、様々なパターンの問題に触れられることは、教科書傍用問題集の良いところです。最初は、公式あてはめでもいいので、ある程度の問題に触れることも必要となります。

そこで、『アクセス物理』は次のような使い方をします。

『アクセス物理』の使い方

「導入問題」を解く

まずは「導入問題」を解いていきます。

解けなかった問題には×マークを、解けた問題には◯マークをつけます。

×マークがついた問題は、模試範囲をひと通り解いた後、再び戻ってきて解きます。解けなかったら×マークを累積し、解けたら◯マークを書きます。

×マークしかついていない問題を減らすことが勉強の中心となります。◯マークがついた問題は放置し、模試の前、あるいは入試前に確認しましょう。

また、学習の基本は分散学習です。×マークがついた問題の復習もできるだけ間隔をあけるようにしましょう。◯マークをつけていい基準は、3日以上置いてから復習した場合にしてください。

「基本例題」「基本問題」を解く

続いて「基本例題」「基本問題」に入ります。

こちらも同様に、解けなかったら×マーク、解けたら◯マークをつけていきます。

『良問の風』に入る

そのまま「発展例題」「発展問題」には進まず、『良問の風』に入ります。

理由は、『良問の風』は、『アクセス物理』の「基本例題」〜「発展問題」レベルの問題を扱うのですが、『アクセス物理』と比べてわかりやすく、頭が整理されやすいからです。

「発展例題」「発展問題」を解く

そのまま「発展例題」「発展問題」にも入ります。

こちらも◯×マークはこれまで通りのルールでつけていきましょう。

上記の学習を繰り返し、×マークを減らしていきます。

そして、該当する偏差値に到達したか、全統記述模試を受験して確認していってください。

『アクセス物理』を使うタイミング

物理を習うタイミングは次のどちらかである高校が多いです。

  • 高1で物理基礎、高2で物理
  • 高2から物理基礎+物理

つまり、発展科目に入るのは高2以降である高校がほとんどであり、既習範囲が一定以上になるのは高2の秋以降になります。

よって、高2秋までは、定期テスト対策期間(=定期テストの2〜3週間前)に勉強をすればよく、それまでは英語や数学の習得レベルを上げておき、高3以降にしっかり理科に時間が使えるようにしましょう。

実際、理科が模試で出題されるのは高2秋の進研模試からで、全統模試で出題されるのは高2の2月末にある「全統高2記述模試」からとなります。出題範囲も物理基礎のみです。

『アクセス物理』の特徴

『アクセス物理』は、他の教科書傍用問題集と大きくは変わりません。

  • 基本的な用語の確認(導入問題)
  • 基本例題&基本問題(基本例題、基本問題)
  • 発展例題&発展問題(発展例題、発展問題)

の構成となっています。

『アクセス物理』の前にやるべき問題集

特にありません。

『アクセス物理』には「導入問題」という、基本的な知識を確認するコンテンツがあるのですが、これが非常に優秀です。一定勉強してきた人も、「導入問題」で解けない問題があり、知識の穴が埋められたと言います。

「導入問題」以上に戻るべき基礎は存在しないので、『アクセス物理』より前にやるべき問題集はありません。

『アクセス物理』と並行すべき参考書

『宇宙一わかりやすい高校物理』シリーズを並行しましょう。

『アクセス物理』に限らず、教科書傍用問題集は取っ掛かりとしての「イメージ」が掴みづらいのが難点です。

その点、『宇宙一わかりやすい高校物理』は感覚的に理解しやすく、スムーズに進めていくことができます。

『アクセス物理』の後にやるべき問題集

先述の通り、「基本問題」までやったら、『良問の風』に入ります。

『良問の風』のあとは、『名問の森』に入ります。

『アクセス物理』と他書との比較

『アクセス物理』と並ぶ教科書傍用問題集に、『エクセル物理』『リードα物理』『セミナー物理』『センサー物理』『ニューグローバル物理』がありますが、いずれもほぼ同じです。

もし何も持っていなかったり、ゼロからはじめるのであれば『エクセル物理』を推奨します。理由は、市販で購入しても解答が付いてくるからです。また、網羅性もこの中では比較的高く、解説も他書と比べてわかりやすいという点が挙げられます。

しかし、学校ですでに『アクセス物理』が指定されている人が、わざわざ『エクセル物理』を購入するほどでもないですし、被ったレベルの問題を二度解くことは非効率です。

非効率性を上回るほどの便益がない限り、いま使用している『アクセス物理』を使い続けて問題ありません。

なお『ニューグローバル物理』を指定する高校もありますが、やや難易度が低くて簡単なので、志望校や状況(=学校でどこまで使用するか)に応じて、『エクセル物理』に変更すべきと指定することがあります。