医学部・東大・京大生は8割以上の勉強時間を問題演習に使っている
医学部受験においてもっとも重要なのは知識量を増やすことです。
この知識量とは、想起学習(知識を取り出す学習)によって効率的に定着することが科学的に知られています。
実際、医学部・東大・京大生にヒアリングしたところ、8割以上の時間を問題演習に使っていたと回答しています。驚きの数字ではないですか?
おそらく多くの人が、医学部・東大・京大に入学するためには塾に通って、黒板の前で講義する先生の授業を一生懸命ノートに写している絵を浮かべると思いますが、そのようなことにはほとんど時間を使っていません。
そもそも、医学部・東大・京大の試験は原則として教科書外から出題されません。ということは、普通に公立高校の授業を聞いてさえいればインプットは十分なのです。国公立医学部は特に地方の公立高校出身の現役生が多いのは、こういった理由もあります。
必要十分なインプットを学校でしたら、帰宅後の時間は机に向かって問題集を解く時間に充てたほうが圧倒的に効率的であることを、医学部・東大・京大生は知っているのです。
そもそも自分より勉強ができない塾講師に勉強を教わっている時間があったら、さっさと問題集を進めてわからないところだけ解決した方が10倍速い、と答える人もいました。
医学部受験は、演習中心で組み立てるべき
上記から、医学部受験は演習中心で組み立てている学生が多いです。
そもそも医学部受験は時間との戦いです。3年弱という短い時間の中で、上位6.7%の成績(=偏差値65)を取らないといけない競争です。悠長に放課後も授業を聞いて・・・なんてしていればタイムアップになるのは火を見るより明らかです。
医学部受験を演習中心で組み立てるということは、帰宅後の勉強時間は自宅や図書館、自習室といったところで机に向かい、問題集を解くことに8割以上の時間を充てるということを意味します。
医学部受験における合格可能性は偏差値と相関があり、偏差値は問題集の習得レベルと相関があります。机に向かい、やるべき問題集をしかるべき習得レベルまで持っていくことで、確実に成績を上げることができるのです。
知識の習得効率が低い講義を聞いて、しかもそれでどれだけ成績が伸びるかわからない中で、貴重な時間を使うことに違和感を感じましょう。
これが効率的な医学部受験を進めるための第一歩です。