医学部共通テスト対策|リーディングはどのような試験か?
第1回共通テストが2021年1月に施行されましたが、試験内容はどんなものだったのでしょうか?
まずはこちらの記事で、共通テスト英語リーディングがどんな試験だったのか、試行調査・センター試験との違いを比較しながら理解しましょう。
その上で、医学部受験生がどう対策すべきかまとめました。
医学部共通テスト対策|共通テスト対策は個別試験対策に内包される
前提として、個別試験の英語対策は、次の3つの大きな柱と、1つの小さな柱からなります。
1)語彙量
2)多読多聴
3)問題を解くための読み方
+α)文法
この3つ+αをもとに個別試験対策をしていれば偏差値65以上は取得可能で、それに伴い、演習を積めば共通テストの英語リーディングでも9割以上取得可能です。
医学部共通テスト対策|共通テスト英語リーディングの語彙量は?
語彙量については、大学入試センターから正式発表があった通り、CEFRのA1~B1レベル相当(英検3級合格〜準1級合格未満)で、松濤舎指定教材であるシス単をやっていれば十分です。
医学部共通テスト対策|多読多聴は、共通テストの英語に有効
国公立医学部の個別試験では長文問題が配点のもっとも多くを占めます。よって、長文対策が英語対策の肝となります。語彙量を増やすのと同じくらい重要なのが、多読多聴です。
多読多聴により、①英語を語順通りに、②ナチュラルスピードで読み、③日本語を介さずに理解する、という状態を達成します。
松濤舎では速読シリーズを使って多読多聴します。そしてこれはリスニング対策も兼ねるため、長文対策がリスニング対策も兼ねるといった関係になります。
一方で、リスニングは「負荷を高めた長文読解」という認知をし、共通テストでしかリスニングを使わない多くの国公立医学部受験生も、リスニング(や同時に英語を見ながら音読するパラレルリーディング)を通して長文読解対策をすることを強く推奨します。
医学部共通テスト対策|個別試験の解き方は共通テストには使えない
個別試験の英語対策で必ずやるべき「問題を解くための読み方の習得」があります。
単に多読多聴をしても安定して得点できるようにはなりません。
松濤舎では「問題を解くための読み方」を問題集や模試、過去問を通して習得してもらいます。非常に点数が安定するため、松濤舎での英語指導には強く自信を持っています。
しかし、共通テストの英語リーディングは、資料やEmailの読み取り問題が多いため、いわゆる長文読解問題の解き方が通用しません。
資料問題の場合は問題文を読んでから、それ以外はざっと文章を読んでから問題に入る、という手順でただ解いていくだけになります。
どのような問題が出題されたらどのように解いていったらいいか、過去問や模試、予想問題を通して確立するようにしましょう。
医学部共通テスト対策|文法は下地として必要
国公立医学部の個別試験において、文法問題を単独で出題する大学は非常に少ないです。
長文読解の下地として必要だったり、和訳問題で間接的に問うてくる程度です。
センター試験では単独で出題されていた文法問題も、共通テストでは一切なくなりました。
そういった意味で、国公立医学部受験生は、個別試験対策も共通テスト対策も、英文法は深追いせず、5文型を理解し、分厚い文法問題集(Vintageやネクステージなど)は半分以上の問題が解ける状態でOKとし、文法を深堀りする時間を多読多聴や長文問題を解くことに充てたほうが圧倒的に効率的です。
個別試験向けに勉強し記述模試で偏差値65取れば、リーディングで9割取得可能
個別試験対策を行い、偏差値65以上の取得を目指していれば、共通テスト英語リーディングで90%以上は取得可能です。年間で4回ほど共通テスト模試も受験しておきましょう。演習が足りなければ12月に入ってから過去問や予想問題集を使って演習し、目標点になるまで繰り返しましょう。
上記のように、医学部受験生にとって個別試験対策が共通テストの英語リーディング対策を内包するため、対策は非常にシンプルになります。