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【決定版】医学部共通テスト|共テだけの科目について

医学部共通テスト|共通テストにしか不要な科目の対策

ほとんどの国公立医学部で、国語と社会は共通テストでしか使わない科目です。

これらの科目について、秋以降に本格的に対策を開始するよう推奨する人もいますが、松濤舎では4月から薄く長く対策することを推奨しています。

なぜなら、古文単語・文法、漢文の句法・漢字、社会の用語は、すべて単純暗記なので分散学習が効果的で、薄く長く勉強したほうが負担が少なく進められるからです。

なお、現代文の対策は12月に入ってからでも十分に間に合います。

医学部共通テスト|4月から始めるべきか判断が難しい人

学費的に国公立医学部しか受験が難しい人は選択の余地がないので、共通テスト対策は早めに始めましょう。

一方、学費的に私立医学部が受験可能な人で、成績的にギリギリになりそうな人、国公立医学部に行きたいと思っているが途中から私立専願に変えるべきかもしれないと思っている人は、まずは偏差値が私立医学部のボーダーを上回る程度に成績を上げてから国語や社会の対策に入ったほうが、無駄がなくてよいでしょう。

医学部共通テスト|社会は7割台目指し『共通テストへの道』を

社会は、共通テスト模試をベンチマークに計画を立てるとよいです。共通テスト模試で最終的に7割台が安定して取れる状態を目指して勉強したらいいでしょう。

7割台を取るためには『共通テストへの道』に載っている問題が何割解けるようになったかを指標とするとよいです。5割台、6割台だったら、まだ『共通テストへの道』で解ける問題の割合が低いことを意味しているので、次の模試までに解けていない問題を解けるようにする。単に解けても仕方がないので、該当箇所を参考書で読み、理解しながらインプットしていくと効率が高まります。

『共通テストへの道』は平均15年分の過去問を扱っているため、1年分1時間で解き、1時間で復習するとしたら、30時間で1周できます。1周に要する時間の2〜3倍で問題集は習得できるので、3日に1回、1時間勉強する計画にしたら3ヶ月で1周が終わります。すなわち半年〜9ヶ月で『共通テストへの道』は完了する計算になります。

共通テスト模試もだいたい3ヶ月に1回あるので、このペースが一つの目安になるでしょう(他科目との兼ね合いや前提知識の違いによって個人差はあります)

例えば、第1回共通テスト模試は5割台、第2回共通テスト模試で6割台、第3回共通テスト模試で7割台、全統共通テストプレ模試や駿台共通テストプレ模試で8割前後を取ることを一つの指標とし、社会の勉強時間を調整していくとよいです。

医学部共通テスト|古文の暗記は超重要

古文は古文単語・文法、漢文は句法・漢字の暗記が必須です。覚えていなければまず解けません。

特に古文・漢文は「下線部の単語の意味」を答える問題は必答であり、完全に知識問題です。

知識が入った上で、さらに問題を素早く正確に解く練習をしなければならないのが古文・漢文なのです。

古文単語はどの単語帳も見出し語が300語ほどあるので、これは8割以上覚える必要があります。英単語はシス単などで2,500語くらい覚えてないといけないので、その1/8程度の量です。つまり、英単語が毎日30分ほどやればいいことを踏まえると、古文単語は1週間に1回、30分で半分ほどの単語に目を通すくらい(=2週間で1周ペース)で進めれば1年で覚えられます。負担が少なく、分散学習するので効率的に覚えられます。

文法は、学校で配られるノート形式の問題集を1冊仕上げたらOK。これは学校の定期テスト対策の勉強をしていれば普通に終わるはずなので特別対策は不要です。共通テスト模試前にひと通り復習したらよいでしょう。

古文は最終的に30点取れれば十分で、演習が足りなければ12月以降に追加しましょう。

医学部共通テスト|漢文は『漢文早覚え即答法』をやる

漢文は『漢文早覚え即答法』(学研プラス)という、参考書兼問題集を1冊仕上げれば40点は取れます。

漢字の掲載数は最小限に抑えられているので、学校で習った漢字は追加して覚えるとよいでしょう。

漢文の暗記は古文と比べたら楽なので、古文単語と同じペース(=1週間に30分ほど通読するペース)でまずは進めてみるとよいでしょう。人によって前提知識の量が違うので一概にはいえませんが、一つの目安としてみてください。