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【決定版】医学部共通テスト対策|医学部ごとに共通テストの重要性は異なるか?

偏差値の高い医学部ほど共通テストの重要度が低いワケ

偏差値の高い大学ほど、共通テストの配点比率が低い傾向にあります。その理由は2つあります。

1つは、共通テストのような比較的簡単な問題をスピーディーに解くという試験では差がつかないからです。実際、東大は国公立の中でもっとも共通テストの配点比率が低いのですが(共通テスト:個別試験=1:4)、東大理3の共通テストのボーダー得点率は例年94%と、もっとも高くなっています。

では、彼らは共通テスト向けの勉強をしているかというとほとんどしておらず、個別試験対策をメインに進めながら、年明けくらいを目処に共通テストの形式で何度か演習する程度です。

このように、比率を高くしても差がつかない、あるいはそのような僅差で合否を決めるのは合理的でないと考えているからです。

もう1つは、偏差値の高い大学ほど、自学の試験で能力を測りたいという意向とプライドが高いというのがあります。東大の試験は「こういう試験を突破してくる大学生が欲しい」というメッセージが強く出た内容になっています。これは京大、阪大も同じです。

東大より個別試験の比率が高い大学があっていいと思いますが、臨床医を多く輩出したいと考えている地方国公立医学部の場合は、共通テストでスピーディーかつ正確に処理できる能力のほうが求める人材に必要なスキルということなのだと予想しています。

偏差値の高い医学部でも、共通テストのボーダー得点率は高くなってしまう

配点比率が低いとはいえ、偏差値の高い大学ほど合格者のボーダー得点率は高くなってしまうので、重要度(=総合点に対する配点比率や、他受験生との点差)は低いものの、ボーダー得点率は高いのが実情です。

そもそも低く抑えようと思うものではなく、勝手に高得点が取れてしまう試験でもあるので、偏差値の高い大学を志望する人にとって共通テストの得点率は論点にはなりません。

イメージとしては、英数理でほぼ満点、国語9割、社会8割、合計850点(94%)といった感じで取ってきます。

共通テストの配点が高く、個別試験が簡単な大学ほど、共通テストは重要

共通テストの得点率で合否が大きく決まる大学ほど、共通テストは重要と言えます。以下の①ですね。先ほど出てきた偏差値の高い大学は②に該当します。

共テ配点比率:高い共テ配点比率:低い
個別試験:難しい
個別試験:易しい

あとはグラデーションで、共通テスト比率が比較的高く、個別試験も比較的難しい大学。このような大学は個別試験で逆転も可能ですが、共通テストでもしっかり得点したいところ。

逆に、共通テスト比率が低く、個別試験が易しい大学も、結局どちらの試験も頑張らないといけないといった感じになります。

共通テスト逃げ切り型の医学部、個別試験逆転型の医学部

共通テストで高得点が取れた場合、共通テスト逃げ切り型の大学への出願を検討しましょう。共通テストの配点比率が高く、記述模試の偏差値がボーダーを超えているような大学です。実際にバンザイシステムでもA~B判定が出ている前提、ではありますが。国公立医学部はこのように、共通テストでほぼ決まるような大学がたくさんあります。まさに共通テストの重要度がもっとも高い大学群です。

一方、共通テストで思ったような点数が取れなかった場合、まずボーダー得点率が低く、個別試験の偏差値も高くない(65以下の)大学から検討しましょう。多少ボーダー得点率を下回っていても(=2~3%が目安)、個別試験で十分に逆転できます。

個別試験が得意な人で、共通テストでたまたま失敗してしまった人は、個別試験の比率が高く、難易度の高い大学に目を向けてみましょう。例えば、広島大学医学部などは、個別試験で逆転しやすい大学です。

まとめ

結局、偏差値が高くボーダー得点率の高い大学を志望する受験生は個別試験対策をメインで進めるものの、結果として共通テストで高い得点率を”取ってしまう”ものであります。

一方、そういった最難関医学部を目指さないにしても、国公立医学部では共通テストが重要になるため、下限を80%としながら、できるだけ高い得点を目指して勉強することになります。ただし、共通テストの得点上限は記述模試の偏差値でほぼ決めるため、結局は個別試験向けの対策をできるだけ頑張り、それでだいたい受験校が決まり、さらに共通テストの得点率もほぼ決まる、といった感じにはなります。

国公立医学部の場合、共通テスト受験後の出願戦略がものすごく重要になってきます。共通テストで逃げ切れる人、あるいは個別試験で逆転するしかない人は選択肢が少ないですが、それ以外は最適な一手を選ばなければならないからです。学力というより、出願戦略で大きく合否が分かれることになります。