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【決定版】英語学習法の分類(整理)

英語学習法は8種類しかない

英語学習においてもっとも重要なのは「日本語を介さないこと」です。もちろん、最低限の英単語の和訳はわからないといけないですし、わからない文章は日本語訳を読むべきですが、それを除けばInput, Outputもどちらも英語にするのが英語学習における鉄則です。

すると、下記のような表にまとめられます。

Input
なし
Input
英語音声
Input
英文
Output
なし
リスニング黙読
Output
英語音声
スピーキングシャドウイング
(パラレルリーディング)
音読
Output
英文
自由英作文ディクテーション書き写し

ここで、一番左の「スピーキング」「自由英作文」は、InputがなくOutputするだけのものなので、知識と実力がついてから行うものです。

一番右の「黙読」「音読」「書き写し」ですが、「黙読」は返り読みをする可能性があったり、スピードが遅かったりする可能性があります。「音読」はお手本となる正しい発音がなければやっても効果は薄いです。AIでいうところの教師データのようなものが必要です。「書き写し」は、ただ作業となってしまう可能性があるので意味がありません。

そこで、一番真ん中の「リスニング」「シャドウイング」「ディクテーション」の3つが英語学習のメインとなります。

もっとも重要なのが「リスニング」です。リスニングは勉強をしている感じがせず継続性が高いこと、リーディングの過程(文字⇒意味)を内包していること、英語の語順通りに意味をとっていく回路が鍛えられること、など英語の本質が詰まっています。

「リスニング」だけでは、多量のインプットをするに留まってしまいます。とはいえ、多量のインプットがもっとも重要であり、日本人にもっとも足りていないと言われているものなのですが。

多量のインプットに加えて少量のアウトプットも重要であることがわかっています。そこで、スピーキングのために「シャドウイング」を、ライティングのためには「ディクテーション」を行っていきます。

大学受験勉強におけるシャドウイング

さて、大学受験においてスピーキングは不要なので、シャドウイングまでは少々オーバーワークです。

それに、シャドウイングは難易度が高く、気づいたらオウム返しになりがちだったり、現実問題として、多くの高校生は恥ずかしがってまともにシャドウイングしません。小声でモゴモゴとシャドウイングしてしまうケースが大変多いのです。

よって、大学受験におけるシャドウイングはパラレルリーディングに置き換えるのがよいでしょう。つまり、テキストを見ながら、音声を聴き、それに合わせて発音するという学習方法です。これであれば、長文読解に貢献するからです。

大学受験勉強におけるディクテーション

ディクテーションは、ライティングと文法知識の確認に最適です。聴いた音を書き出してみると頻出表現が多いことに気づきます。それがストックになってライティングで使えます。また、長文中に出てくると特に引っかからない表現も、ディクテーションで書き出してみると「あ、こういう表現するんだ」という発見に繋がります。

ディクテーションは、ただ聴いた音を書き出すのではなく、文法的に正しい文章を作ることを意識するのがポイントです。この過程を通して文法を復習することができます。

さて、現実的な話をすると、「話すスピード>書くスピード」なのでディクテーションは大変です。それに長文をすべてディクテーションするのには相当な時間と労力が必要です。それに、長文にはたくさんの固有名詞(綴りを知らなくてもいい単語)が多いのもネックです。

最小の工数でやるには、英作文で使えそうな英文(重要な熟語や文法事項が含まれた短文)をディクテーションすることです。まずはここから始めましょう。

最後に

英語学習の肝は、とにかく日本語を介さないことです。

英文和訳も和文英訳も、まずは英文英訳(英文を聴いてそのまま理解すること、発音すること、書けるようになること)ができるようになることが先です。これができれば、英文和訳と和文英訳はすぐにできるようになります。