特別企画|第一回共通テストの振り返り
【速報】2021年度共通テスト地理Bの総評・難易度
※松濤舎生徒の自己採点結果、予想平均点を踏まえた総評・難易度です。
・難易度:標準的
・総評:図表の読み取り問題が多く、文章の正誤問題がなくなりました。しかし、難易度は特に上がってはおらず、標準的だったと言えるでしょう。
2021年度共通テスト地理B(問題)
2021年度共通テスト地理B(正解)
共通テストの地理Bの特徴(正式発表)
共通テスト地理Bの「問題作成の方針」には下記のような記載がありました。
- 地理に関わる事象を多面的・多角的に考察する過程を重視する。地理的な見方や考え方を働かせて、地理に関わる事象の意味や意義、特色や相互の関連を多面的・多角的に考察したり、地理的な諸課題の解決に向けて構想したりする力を求める。
- 問題の作成に当たっては、思考の過程に重きを置きながら、地域を様々なスケールから捉える問題や、地理的な諸事象に対して知識を基に推論したり、資料を基に検証したりする問題、系統地理と地誌の両分野を関連付けた問題などを含めて検討する。
要は「これまで以上に考察させる」ということですが、もともとセンター地理は暗記事項が多くありませんでした。具体的にどのようにセンター試験から変わるのでしょうか?
共通テストの地理Bの特徴(正式発表)
センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。
- 配点:100点
共通テストの地理Bの解答時間(正式発表)
センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。
- 解答時間:60分
共通テストの地理Bの解答方法(正式発表)
センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。
- 解答方法:全問マーク式
共通テストの地理Bの大問数(正式発表)
- 大問5題
センター試験と同じく大問5題でした。ただし、センター試験の問題構成が、
- 自然環境
- 資源と産業
- 人口・村落・都市・生活文化
- 世界地誌
- 比較地誌
であったところ、試行調査では「5. 地域調査」でした。ただし、比較地誌の小問もあったので大きな変化はないと言えます。
共通テストの地理Bの問題設定(正式発表)
グラフ・表・地図などの資料数はセンター試験と同程度でした。
共通テストの地理Bの場面設定(正式発表)
調べ学習や展示資料制作など、アクティブラーニングの場面設定が試行調査では見られましたが、大きな影響はないでしょう。
共通テストの地理Bの難易度(試行調査とセンター試験の比較)
試験 | 得点率 |
---|---|
第2回試行調査 | 62.72% |
センター試験本試験(過去5年の平均) | 63.76% |
共通テスト本番はセンター試験と同様、正答率60%となるようレベル調整されるため、共通テスト本番は第2回試行調査と同程度の難易度になると予想されます。
共通テストの地理B対策
個別試験対策が共通テスト対策を内包する
個別試験対策を行っていれば不足することはまずありません。松濤舎では、個別試験で地理Bが必要な人には、「目からウロコのなるほど地理講座」を通読したあと、さっそく過去問に入ってインプットを進めていきます。志望校によっては「地理B論述問題が面白いほど解ける本」「センター試験への道」で補完します。これだけで共通テストは満点近く取ることが可能です。
共通テストでのみ地理Bが必要な人も短期間で9割以上可能
共通テストでのみ地理Bが必要な人は、「教科書」と「きめる!共通テスト地理B」と「センター試験への道」で8割以上は確実に可能です。
※2021年現在、地理Bでは「共通テストへの道」シリーズが未発売です。
センター過去問、共通テスト模試、予想問題集を
センター試験でも、思考力を問うような問題は数多く出題されていました。出題形式が大きく変わるわけでないので、センター試験の過去問演習は十分有効です。その中でも、単なる知識問題ではない問題は意識するとよいでしょう。
共通テストの地理B対策|参考書・問題集
参考書
問題集
共通テストの地理B|予想問題集
過去問がないに等しいこと、そしてどんな形式で出題されても動揺しないために、予想問題集は必須となります。Z会の共通テスト実戦模試を使うことをオススメします。